2013 年に創業し、「テクノロジー X イノベーションで、人々に感動を」与え、「世界のトップ企業を創る」というビジョンに向け事業を展開する株式会社 GA technologies(ジーエーテクノロジーズ)は、主力の中古不動産の売買とリノベーション事業を中心に、FinTech 領域にも参入するなど、急速にビジネスを拡大しています。

今回お話をお伺いした、同社 Customer Success Center の General Manager(*1)である永守氏は、電子署名を導入した経緯について次のように述べています。

不動産という伝統のある業界のアナログな部分、不動産の購入を決定してから始まる諸手続きには、煩雑なものがいまだに多く残っています。ここをデジタル化して改善したい、と常々考えていました。ただ、長い間変わらなかったので、そのままでもビジネスは成り立ちます。変えようとすると大きなエネルギーも必要です。その中で、あえて弊社は変化してお客様に価値提供をしていく、と決めました。その取り組みの一環として、電子署名を使った資産運用型中古マンションの売買契約書のデジタル化に着手しました。」

電子署名の導入にあたって様々なツールを検討したという同社。最終的にドキュサインにした理由は何だったのでしょうか。

ひとつは、永守氏自身、ドキュサインの電子署名を利用したことがあったこと、もう一つは他ツールとの連携のしやすさや技術的な完成度、セキュリティの高さから「ドキュサインを選択して欲しい」とエンジニアから要望があったことです。

お客様にとって、簡便で、わかりやすい

ドキュサインの電子署名を導入したメリットとして、お客様にとっての利便性を挙げる永守氏は、以下のように述べています。

「とにかく、簡便で、わかりやすい、これに尽きると思います。本来、不動産の手続き自体は契約書だけでなく、銀行への書類、司法書士への登記書類など、もろもろの書類を全てまとめて提出する段取りになります。そこを考えると、今回は契約書だけのデジタル化なので、プロセスのごく一部です。ただ、ドキュサインだと、記入する必要がなく、押印も必要なく、極めて分かりやすくて、感覚的に画面の指示の通りに進んで行けば、抜け、漏れ、間違えが無く、完結する - これはお客様にとって大きなプラスだと感じました。」

さらに、その他の効果として、以下のような点も挙げています。

  • 契約のスピードアップ
  • 印紙代等のコスト削減
  • 書類管理業務の簡素化による働き方改革の促進
  • コンプライアンス・セキュリティの強化

テクノロジーの活用で新しい不動産体験を創造

今後、同社は売買契約書以外にも、それにまつわる書類のデジタル化を加速させ、取引にかかわる金融機関や司法書士などを巻き込み、時代に即した不動産取引の実現に向けて取り組んでいく予定とのことです。アナログな不動産業務にテクノロジーを活用することで、不動産業務の効率化だけでなく、顧客がまだ体験したことのない新しい不動産体験の創造に向け、進んで行きたいと、永守氏は語ります。

 

*1 役職は 2020 年 2 月当時