• $41

    節約した金額/1文書あたり
  • 88%

    エラーの削減率
  • 190+

    予定しているユースケースの数

1885年創業のベーリンガーインゲルハイム社(Boehringer Ingelheim)は、製薬業界のトップ20に入る世界有数の製薬会社です。180カ国以上に約5万人の従業員を抱える同社は、医薬品、動物用医薬品、バイオ医薬品の3つの事業分野において、日々のイノベーションを通じて価値を創造しています。

製薬業界が進化し続けるように、ベーリンガーインゲルハイム社もまた進化を続けています。2016年、同社の法務・コンプライアンス部門は、それまで通常2週間以上かかっていた契約書の署名プロセスを、よりスピーディーなものに変えていきたいと考えていました。

さらに、紙ベースの契約プロセスでは、可視性や透明性に限界があったため、同社はドキュサインのアドバイザリーサービスチームと協力して、世界中でコンプライアンスに対応し、監査が可能な電子署名ソリューションの導入を検討し始めました。

同社は、契約書の準備、署名、契約に伴うアクション、そして署名後の管理をより効率化するために、ドキュサインのソリューションに期待を寄せていました。その結果、2017年にグローバルな取り組みが始動し、プロジェクト開始から2ヶ月以内でブラジル、中東、トルコ、アフリカ(META)、米国においてドキュサインの電子署名を導入し、NDA、委託契約、ヘルスケアプロバイダー契約で利用を開始しました。

ドキュサインのカスタマーサクセスチームとの密な連携によりROIを向上

ドキュサインのプロジェクトチームは、同社が期待する導入のタイムラインを満たすため、プロジェクト開始当初から密な連携を図ってきました。専任のCSA(カスタマーサクセスアーキテクト)を含む、ドキュサインのアドバイザリーサービスチームは、シングルサインオン(SSO)導入の実践的なサポートを提供しただけでなく、ベストプラクティスや専門知識を共有して、同社の移行プロセスを加速させました。

初期導入が完了した後、ドキュサインは各ビジネスグループと価値評価を行い、電子署名に移行する際の投資対効果(ROI)を検証しました。初期の成果から、同社は世界中のグループ会社に電子署名を導入できると確信し、その結果、投資収益率(ROI)を6倍に向上させ、エラーを88%削減し、さらに契約締結までの期間を2週間から3日に短縮することができました。 

それだけでなく、同社は紙を削減することで環境への影響を最小限に抑え、モバイル機器を利用した署名を大幅に増加させました。こういった結果は、ベーリンガーインゲルハイム社のデジタル化と環境保護への取り組みである「Be Green」イニシアティブの達成にも貢献しています。

ドキュサインの電子署名でさらなるDXを推進

ドキュサインの電子署名の最初の取り組みが成功した事を受けて、ベーリンガーインゲルハイム社のビジネスオーナーは、組織全体にドキュサインを早急に導入するように促しましたが、グローバルな成長を管理しながら規模を拡大していくためには、長期的な戦略的アプローチが必要でした。

そこで、ドキュサインのCSA(カスタマーサクセスアーキテクト)の協力のもと、ベストプラクティスの共有や標準的なプロセスおよび手順の開発、導入を拡大するための最適化、デジタルソリューションを世界的に展開していくことを責務とした、COE(センター・オブ・エクセレンス)を設立しました。そのかいもあり、導入から2年以内に、COE チームは80カ国以上にドキュサインを導入し、5,500人以上の従業員がデジタルソリューションを効率的かつ効果的に使用するための知識とスキルを身につけることができました。

DocuSign Agreement Cloud の活用ロードマップ

ベーリンガーインゲルハイム社は、これからもドキュサインのカスタマーサクセスチームと協力しながら、より強固な DocuSign Agreement Cloud の活用ロードマップを展開し、プラットフォームのメリットを最大限利用していきます。同社はすでにドキュサインの電子署名ソリューションを、人事システムや契約管理システムなどの既存のツールと統合していますが、今後さらに連携を拡大する機会を模索しながら、契約システムの効率化を進めていきます。

 

※本事例は「Boehringer Ingelheim uses DocuSign eSignature for agile contracting」の抄訳になります。