新機能「事前入力フィールド」で柔軟なエンベロープ作成を実現

オフィスで働くアジア人男性

ドキュサインの電子署名では、署名や印鑑、会社名、テキスト、描画などのフィールドをドキュメントに追加することができますが、今回は新機能である「事前入力フィールド」についてご紹介します。これまで、フィールドはいずれかの署名者に紐付ける必要がありましたが、本機能により、エンベロープ上に署名者に紐付かないフィールドとして設定することができます。送信者が署名をしない場合、送信時にフィールドを設定したり値入力できるので便利です。

事前入力フィールドは、エンベロープを作成する際に表示される右メニューの [鉛筆のアイコン] を選択すると利用できます。

事前入力フィールド 検索

現在、テキスト、チェックボックス、ラジオボタン、(送信者の)名前、会社名(アカウント名)の5種類が用意されています。通常のドラッグ&ドロップで、アップロードしたドキュメント上に配置します。

配置した事前入力フィールドにはフィールドラベル名と、フォントやサイズなどのフォーマットが指定できます。

なお、事前入力フィールドには送信者が値を入れる必要があります。また、最初の署名者が署名した時点で事前入力フィールドの変更や追加はできません。

入力したデータはエンベロープの管理画面からフォームデータより参照や印刷が可能です。

事前入力フォームデータ

注意事項:

  • 正規表現などの入力チェックは利用できません。
  • 条件付きルーティングのルール条件には利用できません。
  • EU Advanced などのデジタル署名が有効な環境では利用できません
  • フォームデータからダウンロードする CSV に事前入力フィールドデータは含まれません。
  • 一括送信で事前入力フィールドに CSV からデータを入れることはできません。
  • Retrieve では CSV に事前入力したデータは取り出せません

事前入力フィールドは API でも利用可能です。英文になりますが。各言語でのサンプルコードは以下を参考にしてください。 https://www.docusign.com/blog/developers/common-api-tasks-customize-your-envelopes-pre-fill-fields

データの取得は以下の API で prefillFormData を確認します。  https://developers.docusign.com/docs/esign-rest-api/reference/envelopes/envelopeformdata/get/

API Explorer で確認すると以下のようになります。

事前入力フィールド

また、DocuSign Connect/Recipient Connect でも事前入力フィールドのデータを利用できるようになりました。

以上ご紹介しましたように、事前入力フィールド機能によりエンベロープ作成の柔軟性がさらに向上しましたので、ぜひご活用ください。なお、本機能は現在すべての開発者向けサンドボックスで有効になっていますが、商用環境においてはご契約のプラン等により異なる場合があります。詳しくは、弊社営業担当者までお問い合わせください。

 

参考資料:

公開
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