なぜ三菱UFJ銀行はドキュサインを採用したのか①

ポータル内で埋め込み署名を実現

上空から撮影した東京のビジネス街

2022年4月、ドキュサイン・ジャパンは、三菱UFJ銀行様が提供する電子署名サービス「Biz SIGN(ビズサイン)」に、ドキュサインの電子署名「DocuSign eSignature」が採用されたことを発表しました。「Biz SIGN」は、企業向け融資契約の電子化を実現する電子署名サービスで、「DocuSign eSignature」を用いて電子文書に対する電子署名が行われます。本記事では、同行がドキュサインの採用に至った経緯やユースケースの詳細について、ドキュサインの立場から紹介します。

三菱UFJ銀行様では当初、オンプレミスの当事者型電子署名方式、SaaS(Service As A Software)ベースのクラウド型電子署名方式の2つを比較検討されていました。そこで、弊社はセールスフォース社と協働し、三菱UFJ銀行様が提供するお客様向けウェブサイトの中でクラウド型電子署名方式を利用できるソリューションを提案し、最終的にご採用いただきました。

金融業界においては強固な安全性要件が存在しており、多くの金融機関では融資契約の電子化に、厳格な本人確認のプロセスを要求する当事者型電子署名方式が採用されています。一方、本人確認から融資契約の電子化までのプロセスをクラウド上で安全な形で実現し、かつ利用されるお客様および行員の方に優れたユーザー体験を提供する電子署名サービス「Biz SIGN」は、弊社グローバル全体のユースケースを見渡しても、非常に先駆的な取り組みと言えます。

▶︎三菱UFJ銀行に学ぶ!電子署名導入の秘訣とは?(動画)

「DocuSign eSignature」の採否については、このSasSベースのクラウド型電子署名方式が「Biz SIGN」で期待されている要件を満たすかどうかが大きな焦点となりました。その要件に関連するドキュサイン製品の特長として、以下3つのポイントが挙げられます。

今回は、1つ目の”埋め込み署名”について深堀りしていきます。

日本を含め、弊社の多くのお客様はリモート署名方式を利用されています。以下の表では、リモート署名方式と埋め込み署名方式、各々の特長を記しています。

リモート署名と埋め込み署名の違い
表 :リモート署名方式と埋め込み署名方式の違い

埋め込み署名は DocuSign API を利用する形となりますが、アプリケーション内に署名操作画面を組み込むことでユーザー体験を向上することができ、金融機関を含む幅広い業態のお客様にご利用いただいています。

「Biz SIGN」で利用されているアプリケーションプラットフォームは Salesforce となり、その画面上でドキュサインの埋め込み署名を実現しています。ドキュサインでは、Salesforce と連携できるコネクタをセールスフォース社の App Exchange 上で提供しており、当該コネクタの最新版では埋め込み署名を標準機能として提供しています。比較的容易に埋め込み署名機能を Salesforce に実装できることは、ドキュサインの優位性でもあります。

社内外向けにポータルサイトを展開している企業や組織・団体は多くあるかと思いますが、ドキュサインの埋め込み署名機能を利用することで、お客様やクライアントとの間で締結する契約書や同意書をポータルサイト上で簡単に電子化することができます。

弊社では今回ご紹介したユースケースをはじめ、事例やノウハウを数多く保有しています。詳しくは、弊社営業担当までお電話(03-4588-5476)またはお問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。

▶︎なぜ三菱UFJ銀行はドキュサインを採用したのか② カスタム連携で柔軟なワークフローを実現

Biz SIGN とは:

Biz SIGN は三菱UFJ銀行株式会社が提供する電子署名サービスで、オンライン上で一部*の契約・申込手続や、契約内容の確認、文書の保管・閲覧を行うことができます。電子化により、印紙代の負担が不要となり、保管等にかかるコストの削減にもつながります。また、高いセキュリティ性と厳格な認証で、お客様の大切な文書および付随するデータを保護します。本サービスの詳細はこちらをご覧ください。

*事業性の融資契約やそれに付随するお取引など。対象となる取引は順次拡大予定です。
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