もう古い?!RSSで効率よく最新情報を取得する方法とは

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最近では、各種SNSやニュースキュレーションアプリなど、さまざまな方法で情報を収集することができるようになりました。しかし、膨大な情報が掲載されている中から必要な情報を見つけ出すのは大変ですし、時間の経過とともに情報は流れていってしまいます。

一方、以前から使われてきた「RSS」をうまく活用すれば、必要とする情報を効率よく取得し、新着記事や更新情報をリアルタイムに入手することができます。複数のWebサイトから必要な情報だけを自動で取得・まとめて管理することができるので、その都度サイトを訪れる必要はありません。

本記事ではそんな「RSS」について、メリットや使い方など、いまさら聞けないRSSの基礎知識を紹介します。

ここでおさらい!「RSS」とは?

RSS(Rich Site Summary、Really Simple Syndication)とは、Webサイトの新着記事や、更新情報の要約、見出しなどを配信する技術で、XML(eXtensible Markup Language)ベースの文書フォーマットの一種です。RSSリーダーと呼ばれるツールや、RSSに対応したブラウザを使用することで、Webサイトにアクセスしなくても、新着記事や更新情報を自動的に取得して、興味のある記事を簡単に閲覧できます。

RSSを利用するメリットは、大きく2つあります。

  • 自分が必要な情報だけを自動的に取得できる
  • ツールを用いることで複数のWebサイトの新着、更新情報をまとめて管理できる

RSSはこれまでに何度もバージョンアップが実施され、名称が変化しています。RSS 0.9では「RDF Site Summary」、RSS 0.91では「Rich Site Summary」、RSS 2.0では「Really Simple Syndication」と名称が変わっていますが、略称「RSS」は同じままです。

なお、RSSとほぼ同じ機能を有するものとして「ATOM」がありますが、Webサイトの更新情報などを配信するためのフォーマットという意味では大きな違いはありません。

「RSS」と「RSSフィード」の違いは?「RSSリーダー」って何?

「RSS」はニュースサイトやブログなどの更新情報を配信するための技術であるのに対し、「RSSフィード」はRSS形式で配信される情報のことです。RSS形式で更新情報を配信することや、RSSファイルそのものを指すこともあります。

「RSSフィード」は、通常「RSSリーダー」と呼ばれるツールを利用して取得することができます。具体的には、RSSフィードのURLを「RSSリーダー」に登録して利用します。また、複数のサイト(URL)を登録することができるので、受信したサイトの更新情報をまとめて管理できます。

代表的なRSSリーダーとして、「Feedly」や「Inoreader」が挙げられます。使い方はそれぞれ異なりますが、ブラウザベースのツールですので、ソフトウェアを起動する必要はありません。なお、かつてRSSリーダーの定番だった「Googleリーダー」は2013年にサービスを終了していますが、2021年10年に「ChromeにRSSを用いたフォロー機能が搭載される(INTERNET Watch)」との記事も出ており、今後の動向が注目されます。

RSSに対応しているか確認する方法

効率よく情報を収集するために活用したいRSSですが、すべてのWebサイトがRSSに対応している、つまりRSSフィードを配信しているわけではありません。

確認方法はいくつかありますが、一番簡単なのはWebサイト上に「RSSアイコン」があるかどうかチェックする方法です。以下は DocuSign Agreement Cloud の稼働状況を示すページですが、ページ下部にRSSアイコン(「RSS FEED」のテキストの横)があるのがわかります。

DocuSign Agreement Cloud Statusページ上のRSSフィードのアイコン

企業サイトだけでなく、ニュースサイト、ブログ、ショッピングサイトなど、多くのWebサイトがRSSを配信しており、このアイコンを見たことあるという方も多いのではないでしょうか。

その他に、「RSSフィード取得・検出ツール」を利用したり、ページのソース(HTML)から探す方法もあります。

RSSの取得方法とは?

情報を取得したいWebサイトがRSSに対応していることが確認できたら、RSSフィードのURLを調べます。Webサイト上に「RSSアイコン」がある場合は、アイコンをクリックするだけで確認できます。「RSSフィード取得・検出ツール」で調べることも可能です。

実際にRSSフィードを取得するには主に以下の方法があります。

1. RSSリーダーを利用する

検索サイトで「RSSリーダー」と検索するか、ブラウザの拡張機能(Chromeウェブストアなど)で「RSS」と検索すれば、簡単にツールを見つけることができます。その後、「RSSリーダー」にRSSフィードURLを登録します。

2. コミュニケーションツールにRSSを連携する

RSSに対応したコミュニケーションツールであれば簡単に利用できます。例えば、ビジネスで広く利用されている「Slack」では、RSSアプリをインストールし、RSSフィードURLを登録するだけです。

ツールやメディアを使い分けて効率よく情報を取得

スマートフォンが普及し、SNSやキュレーションアプリが登場したことにより、さまざまな方法で情報にアクセスできるようになった一方、最近では情報過多が問題視されるようにもなってきています。情報の種類や内容、質に応じて、情報を取得するツールやメディアをうまく使い分けることが重要と言えるでしょう。

なお、ドキュサインでは利用者に向け、以下のページでRSSを公開しています。

DocuSign Agreement Cloud Status

ドキュサインが稼働しているクラウドサーバーのステータスを表示するページです。

Alerts and updates

製品に関するアップデートおよびリリース情報やアラートを公開しています。

これらのページのRSSを登録しておくことで、更新があった時や、万が一インシデントが発生した場合、すばやく情報を得ることが可能です。近年はクラウドサービスの利用が進み、複数のクラウドサービスを業務に利用している企業も多くなってきています。クラウドサービス事業者ではその多くがRSSを配信していますので、ステータスや更新情報などをまとめてRSSで管理するのも1つの業務効率化と言えるでしょう。

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