クラウドサービスの導入に伴うセキュリティ上の注意点とは ?

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クラウドサービスがビジネスシーンでも普及してきました。大規模な自然災害から会社の情報を守ることなど、いわゆるBCP(事業継続計画)の観点からも、クラウドサービスは注目されています。

とはいえ、クラウドサービスは本当に安全なの?という疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。

結局クラウドサービスとは、安全なのでしょうか?それともリスクがあるのでしょうか?そもそもクラウドサービスとは、一体なんなのでしょうか?

今回はこうした点について、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。

クラウドサービスとは?

まずはクラウドサービスというものの基本を踏まえて、整理してみることにします。

そもそもクラウドサービスの特徴は、自前でサーバーを設置しないで済む点にあります。つまり、データを保管したり、複雑なプログラムを動かしたりする処理は、サービスの提供者側のコンピューターで行うのです。だからこそ、サービスを利用するユーザーは、インターネットにつながる環境さえあれば、どこででも利用できる便利さがあるのです。

ちなみに、クラウドの反対語は、オンプレミスです。オンプレミスは、自社の建物のなかで、オーダーメイドのサーバーを設置するやり方です。

言ってしまえば、クラウドとオンプレミスの違いは、データの保管や、複雑なプログラムを実行する場所の違いなのです。

クラウドサービスを用いてセキュリティを向上させる方法

クラウドサービスがハッキングなどの被害にあって、情報漏洩が起きたというニュースを聞いたことがあるかもしれません。こうした報道をきっかけに、「会社の大事な情報をインターネット上で管理するのはリスクもあり、不安」といったイメージを持ってしまう人もいるのではないでしょうか。

クラウドサービスが安全かどうかは、実は、そのサービスの提供者が信頼できるか次第となります。また、取り入れ方次第で、安全にも危険にもなるのがクラウドサービスです。

タンス預金と銀行預金のどちらが信用できるか?という質問に置き換えてみてもいいかもしれません。銀行はお客様の信用を得て、資産を預かる仕事をしていますが、絶対に破綻しないとは言い切れません。タンス預金も、泥棒や火災の心配など、同じように万全とはいえません。クラウドサービスも、お客様の大切な情報を預かる重要なシステムとして、信頼性を見極めることが肝要といえるでしょう。

なお、ドキュサインのクラウドは、高いセキュリティ基準のもと、各業界認定を取得しています。

また、ドキュサインのデータセンターは、米国に合計3箇所、それぞれ2000キロ以上離れた場所にあり、データを確実に保管するために万全の体制を整えています。

これだけの万全な備えを、オーダーメイドで、自前で用意することは簡単ではありません。

とはいえ、クラウドサービスを安全に活用するために、注意すべき点もあります。いわゆるHRテックを導入する場合、多くの個人情報・機密情報がデジタルデータで管理されることになります。情報漏洩などの事故を起こさないためにも、秘密保持契約を締結し、内容を確認しあうなどの対策は大切になります。

ほかにも、在宅ワークを導入するためにクラウドサービスを取り入れる場合、在宅で使用するパソコンへのセキュリティ対策は必要です。

まとめ

「クラウドサービスだから安全」、「クラウドサービスには、アナログにはなかったリスクがあり危険」といった理解の仕方ではなく、信頼できるクラウドサービスを、正しく導入していくことが、安全につながるのではないでしょうか。

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筆者
吉井 飛鳥
シニア・デジタル・マーケティング・マネージャー
公開